TQCとハーバード流交渉術
フィッシャー&ユーリー。ハーバード流(以下、ハー流という)交渉術の著者のお二方の名前である。キューバ危機の時に威力を発揮した考え方と言うか、ネゴのためのシステムである。どんな時にも使える。相手も同じハー流ならそれが好都合だという。
もうひとつTQCという考え方がある。これは4つの原則からできている。先ず、①品質第一、②プロセス重視、そして③事実に基づくこと、最後に④人間性重視。こんなに簡単なのだが、その威力はすごい。
ハー流との根本的なものってなんだろうか。それは、やはり4つだ。(イ)人と問題を切り離すこと、(ロ)利害に焦点をあてること、(ハ)選択肢を洗い出すこと、そして(ニ)ネゴの基準を決めていくこと。
何かを決めるとき、私の意見が正しいのに、もし聴衆の前で負けたら恰好がつかない・・・、そんなことをだれもが思い浮かべるだろう。ウッズが2位になった。すごいことなのだが、彼の頭には1位しかない。もちろん不満だろうが、現実は事実そのものだ。だれもねつ造したものではない。それは、ウッズという並はずれたプレーヤーの問題ではなく、その場での技術競争の結果である。ある基準に沿ったルールがあるのだ。もし、ウッズはハンディを5打ぐらい上げないと、公正な競争ができない・・・、なんていう状況もあろう。でもそうではない。だから、すごいことなのだ。公正に競うには厳正なルールが不可欠だ。
強いものが勝つとはかぎらない。できるものがやり遂げるとは限らない。頭のいい子が優秀だとはかぎらないし、優しいともいえない。でも、だれもが、そういう関係のない基準を前置きに話されるのはいやなものだと、私は想う。
私たちは人間であり、能力はこの世に生まれたときからあまり変わらない。心と身体に5つの感覚をもって、この世の中を生きている。でも、この社会では差が出るというし、みんな小さな差を大げさに考えている。屈辱だともいう。でもそうだろうか。みんな同じだというが違うだろうともいえる。少なくとも人は相手の考えることが理解できるし、感じることもできる。時に思惑が異なることもある。
そんなとき力づくでぶつかるしかない。そう考えてしまう。だれもが同じだ。そしてそういう小さな社会での体験だけで、世の中の大事なことも判断してしまう。これとこれしかないのにどうするのだ・・・。二者択一の世界だ。そんなことも分からないのか。・・・。いや、もっとほかの解決策もあるのではないでしょうか・・・、モグモグ、・・・。そんなことありえないだろう。アイツガバカダカラ、コレシカナイノダヨ・・・、ワカルダロ・・。エッツ・・・。結局、人に悪さを与える。属人主義はわるいことではないが、問題はちがう。とくにネゴでは解決することが仕事になる。仕事と個人の生活はちがう。仕事はいろいろな優良な仕組みを利用して何らかの大切なことを守るためにやっているのだ。分業をしているのだ。社会が必要としているものをみんなが手分けして、その個性と能力、本当は差のないものだが、適性はあるので、それらの客観的な基準に基づいて、作業しているのだ。
社会は2:8の法則とか言われる。利益を得るのは2割なのか、2割で世の中を動かしているのかは別にして、区分すればそこにいろいろなカテゴリーができる。みんなが最優秀にはなれない。みんなが一番にはなれない。そこがこの人生のいいところだ。なぜならば、本当はみんなが一番なのだから、そして、みんながすべての面で一番ではなくても、その人の個々の適性にあったそれぞれの一番でもって、みんなのためのこの社会を形成しているのだ。優秀といわれる作業を担当している人は、ダメ人間といわれる作業を同時には担当できない。その一つが終わったあとで、担当をかわるまではできないのだ。
だから、私は、これら上述の二つの考え方(TQCとハー流交渉術)が大切だと思うし、その精神は昔から、そして今もどこにでもいるお母さんたちやお父さんたちが常識として持っているものだと考えている。でも、戦争がなくならないのは、闘う本能がこれからも、人類にとってとても大切なものだからなのだろうか。ということは、敵が待ち構えている・・・、ということか。
それは、宇宙生物か、それとも地球上のウィルス的なものか、はたまた私たちの心に潜むものなのだろうか。いずれにしても、効果的な考え方というワクチンを準備しておく必要がある。
それまで、いろいろな私たちの社会に必要な作業又は役割を担当して、全部をこなしていければ・・・、とも想う。お笑いの仕事の人も泣いていいのだ・・・。
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