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いやな自分を感じるときは人生のチャンスをつかむときだ

己を愛する者は救われる。

たしかに自分のことを赤ん坊のように、チャンづけでよんで話す大人もたまにいる。わざとやっているところもあろう。それでも、自分のことを好きで好きでたまらないというようなときに、小さなころに愛情いっぱいに育てられたから出てくる言葉なのだろう。そして、かわいいと思うものだ。

しかし、みんながいつもそうではない。私も同じだ。

こいつ(自分のことだ・・・)、いやなやつだな・・・。そう感じてがっくりすることがある。能力がないのに・・・とか、運動神経が鈍いのに・・・とか、顔が悪いのに・・・とか、いろいろある。そんな中でも、性格がいやだなと思うときがある。いいっ子ぶりしやがって・・・。

そんなとき、みんなはどうしているのだろうか。関西人はいつも底抜けに明るいし、東北のひとも九州のひとも沖縄の人たちもそれぞれの特産の酒類を飲み交わし、将来を語り合っている。生まれた地域のせいでは決してない・・・。

そんな時に、想う。われ思うゆえにわれあり・・・と、おもうのだ。そして、自分を忘れていることに気づくのだ。はっと思う。自分をいやだと思うのは、その組織で、社会で活動している自分であり、大勢の中のまったく何も他の人と変わらない大勢の中の自分なのだと・・・。協調性があって柔和な自分なのだ・・・と。

俺ってなんだ。そんな感じだろうか。そんなときは、自分のことは好きだと感じる。本来、変な自分なんていないのから・・・。どっかで自分という定義をつくらないとそれはやっていけない。そこにはもちろんいやな自分という要素もできる。ついてくるのだ。

そんな時が、実は人生を考えるチャンスだ。そこから、もっともっとこの世の中のこととか、人類とか、環境とか、自然とか、宇宙とか、時空間とか、宗教的なこととか、神秘性とか、いろんなことに想いを馳せることができる。

そんな一瞬をつかみ損なわないように、しっかりしていこう。そこがチャンスなのだ。

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