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もし50歳まで生きられたら・・・

私が、もし生きているならもう還暦をすぎているだろう。

私がけがをしたのは30歳にならないときだった。

そのとき、子供がひとり2歳半の男の子だ。わたしは、この子が成人するのを見ることができない。だから50歳までできれば生きたいと神様にお願いした。

そしてたぶん、もし生きていたら、女の子と男の子がひとりずつ生まれたかもしれない。そしてたぶん孫もいたかもしれない。

そんなことを想う気持ちは先の見えないときには、とうていできない。いろいろな人生があるのだ。

そして、自分で独立して仕事をしていたかもしれない。だって、それが私のちいさい時からの想いだったからだ。何かこの世の中の困っていることを解き明かして役に立つことをしたいと考えていたのだ。もし、わたしがそんなときまで生きることができたら・・・、の話だ。

でも、先のないときほど、ひとは素直になるのかもしれない。もうどうしようもないというときにこそ、ひとはそこで己というものを意識するのだ。もし50歳までいきられたら、・・・。

私は、そんな大けがをした後に50歳までと願ったことをすっかり忘れていた。気づいたら、私は還暦をすぎていた。あのとき、想ったことがとっくの昔に終わっていたのだ。無我夢中だった。だから、20年も30年も大差なかったのだ。

生きたい・・・。そう想ったのだ。

病室の小さな窓から見えた5月の青空は、私のこころにずっと残っている。もう無理だと感じたからこそ、自分ではどうしようもないと思ったからこそ、どうしても・・・、どうしても生きたいと想ったのだ。

だから、こうして今、同じ気持ちで還暦をすぎても、その青い空を小さな窓からみることができるのだろう。今も生きたいと、そのとき頭に抱いたことと同じ意識が保たれているらしい。

50歳まで生きたられたらと思ったのは、もう30年も前のことだったのだ。もうひとつの自分があそこで生きたいと想ったのだろうか。それとも、今の私とおなじものなのかは決まっているし、まったく変わりはない。ただ運がよかったということだろうか・・・。

でも、ひとは願いをいつも胸に秘めて辛抱することが必要だし、その願いを求めて努力することが大切だと感じている。そんな気持ちが、時空をあっという間に駆け抜けさせてくれるのだろう・・・。

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