目指すものがある・・・
スポーツ選手には何か目指すものがあるはずだ。
そこに落とし穴がある。
続けることは、選手として技術が向上するというよりももっと新たな発見があるという点で大きな力になる。とにかく何かやりたいという気持ち、つまり目指すことが漠然としていてもあるのなら、そうすべきだ。
その過程で今まで得たものを失うかもしれない。もし偶然に手に入れたものなら、そこでもうやめればいいのだ。
ワールドカップ16傑に入ったのは偶然なのだと監督が想うなら、もうやめるがいい。そのあとに噂によると会長のイスまでもが視野にあるということだ。だから、それでいいのかもしれない。そしてそういう偶然を後輩たちにも味あわせてやることであろうか・・・。
難しい。偶然の寄せ集めのようなものだ。政治の世界も同じだ。偶然かもしれない。知名度と人気度で選挙には勝てるかもしれない。でも、その中で仕事をしていくには、幾重にもなる知力と工夫が必要だ。すべては資金力だとも言える。
大金持ちが政治にお金をつぎ込んだ時代は終わった。神社をつくって神格化することももう通用はしない。
いかに、巷の庶民になってそこで大衆の支持を得る仕組みをつくることだ。そこに自信がなければつい私腹をこやすことになってしまう。たまたまそうなのか。そういう世界はしょっちゅう変化するから、あっちこっちと渡り歩くのか。政治が日本をだめにするのは、エゴにこだわる政治家があまりにも多いからではないのか。
目指すものがあるなら、それは途中でやめるべきではない。監督業を真に栄誉のあるものにしていくには、16傑では物足りないはずではないのか。でたらめを言ったのか。いくら優勝候補でもそうはいかない。ぶつかるときに予想できないことと、すでにわかりきったこと、大体はこうなるという不確定なことなどがあるのはみんな分かっている。だから興味を掻き立てるし、面白そうだという感想に繋がるのだ。
目指すものがあるのなら、4強にという言葉はだれに託すのか。おのれの手でやるにはもっと資金力を注ぎ込む必要があるなら、確かに組織を牛耳っていくという選択肢もあるやもしれない。でも大衆が望むのは、フィールドに挑む戦士たちの雄姿ではないだろうか。
監督の采配によって何が変わるのか。難しい問題だ。親方の指導によっていい関取が育成されるのかというのも同様だろう。芸能界と任侠人との関係、公共事業と地域の親分たちとの関係、政治と建設業界との関係、建設業界と任侠の世界との関係、日本文化と任侠との関係、これらが今はすべて暴力団という呼び名になっている。
日本の目指すものはなんだ。相撲を国際的な競技に育てることだろうか。柔道のようにとでもいえばいいのか。剣道もあるし、なぎなたとか、柔術という古武道もある。野球、サッカー、バレーボール、フィギュアスケート、水泳、その他いっぱいある。
目指すものはスポーツ大国なのだろうか。それとも豊かな住みやすい社会構築ということなのだろうか。もし、こうありたいという目指すものが明らかになれば、私たちはそこに集中した政治家の選び方をすることができるし、教育とか福祉とか、いろいろな問題にも適切な判断をしていける。でも、今の日本は批判、非難の応酬でしかない。
ちょっと気がつくと追い落とされている。敵ではなく味方といわれるグループがそういう画策をしているという見方もある。やはり、強い力、権力を握ることが一番大事なのだろうか。だれも反対しないその縄張りを獲得することからみんなが始めなければならないのだろうか。
今の日本は迷える子羊のようだ。経済の立て直しもできない国家なのだ。どんどん民間企業は世界へとでていく。そこで国家像とか日本国の徴税なんておかしい関係ないとせせら笑われる時代になるのではないか。そんなことを目指しているなら、この国は終わりだ。
目指すものを民に示すことはできないだろう。いつもあやふやなまま雰囲気で変わる選挙の結果では、なんの進歩も得られない。もっとも何も目指すものがないなら、国家を解散することもやぶさかではないのではないか。
それこそ、与野党間の駆け引きに準拠して、どこかの国に売り込むなんていう売国奴的な動きがそのうち顕在化してくるのではないか。北朝鮮はぬけぬけと狙っているかもしれない。
バカに仕切った報道は、この国の民にはカチンとくるのをしりながら、けしかけているのだ。核実験をしようが、隣国同朋の飛行機や艦艇を爆破しても知らぬ存ぜぬである。何が悪なのかを知らないのだ。権力者に逆らうと抹殺される社会ではものが言えないからか。
目指すものがあるなら、そういうこともすべてが小さなことでもかかわっている。とにかくおかしい今の雰囲気第一主義のような動きは即刻やめる必要がある。
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