今、何かをしないとおいてけぼりだぞ・・・
よく使う手だ。
おい、いつまでぐずぐずしているんだ。
早くしろよ。でないともう落ちこぼれだぜ・・・。
おいてけぼりだぜ・・・。
そう言われてしまった。焦るも何も、そんなものか。朝飯と昼飯と晩飯を同時に食わないとおめぇはあほだからな・・・。そんなたわいのないことを言われているようなものだろうか。
今、決めないとトランスパシフィックパートナーシップに入れてやらないとでも言われているらしい。意見は分かれているものの、もうWTOやFTAで十分に議論されてきたことではないのか。
国連海洋法でも突っぱねていたのは、ご承知の通りだ。
途上国の力を冷静に見るなら、国連の場では数だから、一国は一なのだ。でも先進国はそんな意識がないから無視してしまいがちだ。
否定する代わりに、そうですね・・・となぜ言えなかったのか。世界の海の魚を日本は自由に取りたかったのはわかる。魚類資源を使う、海底資源を使うには、技術力がいる。魚を獲るにも技術がいる。そして、資源を理解した利用が不可欠なのだ。でも言うは易く、実行は難しいものだ。
TPPでそういう状況をまたもや突きつけられている。韓国は素早い。アメリカともうFTAを締結している。関税でのアドバンテージを得ているのだ。
ニッポンの第一次産業の技術力は農業にしろ、水産業にしろ、林業にしても抜群だ。でも、国内供給の重い責任を突きつけられている農業者は、漁業者は、林業者はどうすることもできない。まずは反対という。消費者は自由化で大きなメリットを得られる。そのメリットはリスクを伴うものだ。いつ何時、物資が入ってこないことになるかわからないし、危険な食物しか市場になくなるなんていうこともあろう。安心できない食料しかなくなるという将来を明確にそうだと言えるなら、そんなTPPはいらない。
でも、そうだろうか。グローバル化とか言いながら保護主義に走る。現実と理論は違うといいつつ議論がかみ合わないのだ。
どうする。技術力ってもっともっと活かせるものなのに、何か自信を喪失してしまったようだ。これから、世界に向けて発信していくニッポンの第一次産業従事者の力を、国民は支援していくことができる。消費者は、おいしくて安全で安心なものにこよなく価値を見出してきていることをもっと率直に理解しようではないか。
おいてけぼりにするとかされるとか・・・、そんなことでは、にほんは世界に貢献できないことになる。
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