ことわられたくない症候群
私もときどきかかるのが、この「ことわられたくない・・・」という心理的な強迫観念だ。
なんというのだろうか。
なんでもないときに、ふと不安になる。そして、まあやめておこうか。どうせ、ことわられる・・・(かもしれないから・・・)・・・(それはいやだから・・・)・・・(やめておこうか・・・)。
そうなるのだ。
この心理があっても、乗り越えられるときもある。稀なことだが、ときにはある。覚悟しているときだ。
どっちでもいいやという気持ちがほとんどだが、ときにそういうことも、この私にもある。
断られたくないという症候群が、この日本国土を席捲している。
もういい加減に解散して政権を渡すのがいいと攻め立てられてだけいる民主政権、参院ねじれ国会、衆院再可決への道のりがスケジュールのひとつとして挙げられている。
まさに「・・・たくない症候群」であろうか。そんな贅沢を言えないとも見える。でも、国民の意識がちょっと遠ざからないと野党としても、その症候群にのって行動するしかない。本当は「断らない症候群」とでもいう選択肢もあるのだが、小沢さんがいつもいつも断っているので、なんとなく「断る方がいい症候群」に野党もなっているのだろうか。
断られたくない症候群は与党の立場が有利だという証明でもあるのだが、どうなのだろうか。
TPP,EPA、FTAなどでも、どうやって「断られないで進むシンドローム」にかけるか・・・、農業分野の国内産業としての保護が問題だ。どうも「断るという選択肢」がどっちにもあることを忘れている。
合意するには、関係者の要求を断わること、そして断らせないことの両方が必要だ。でも果たして合意することが必要なのかどうか、そこがあいまいでは前に進むには無理がある。
ただ、なんとしても「断られる」のは嫌だというのでは、埒が明かない。
ちなみに、国内農業関係者には将来の輸出産業化、高級化、高度化での付加価値増大で切り抜けるとかいうことだろうか。そんな心理的な思惑とは別に周辺では、天変地異が起こりつつあるのだ。
天にのぼるマグマの噴火、降り注ぐ火山灰、異常な降雪量、一か月以上の晴天(東日本)、からからな大地だ。自然の変化、サンゴの北上。熱帯魚の寒冷地への北上。いろいろある。
みんな断られるのが嫌なのだろうか。それで遠慮もなく、どんどんと侵攻していくのだろうか。もういやだという雪も・・・、ないとさみしいものだ。雪国生まれには豪雪が頭にしみついているのだ。だから、雪とはとても複雑なものだ・・・。
雪よ適当に降ってくれ・・・。そう言っても断られそうでとても言い続ける気力はない。どうも「その・・・症候群」にかかったようだ。
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