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防災とその現実

防災は、危機管理の大きなテーマである。

企業や組織においては、事業を継続することが使命である。

そこに、マネジメントが重要になる理由がある。

今、まさに地方選挙へと向かう日本がある。

防災と危機管理がその焦点になっている。

そして財政再建という課題がある。これらは、防災にも危機管理にも優先するものだ。

お金がなければ災害対策はできない。いくら住居の耐震性を向上改善せよと言われても先立つものがなければ、庶民は何もできない。

行政は、その組織の財政を改善するために、職員数を減らすという。雇用を減らして、公的サービスは向上させるという話なのであろうか。

でも、果たして公的サービス向上と職員数の雇用削減による減少は両立するものであろうか。地方地域は、商店街のシャッターが閉鎖されている状況でもわかるように経済が疲弊しているのだ。

働く場がないのだ。

どうしたら、防災にまで民間として、個人として手が回るだろうか。

現実は理想とちがい残酷なのだ。

やさしい自然は、驚天動地という姿もあるのだ。荒れ狂う津波を見たか。地震に原因があるとしても、あの海の水が大きなかたまりとなって陸地にぶつかってくる様は、そこで蟻のように大地にしがみついて暮らしている人間にとっては、恐怖なのだ。

現状と理想。

このギャップは何だろうか。

この間で私たちは何ができるのだろうか。

安心できるインフラ施設を創って安心したのもつかの間、その想定条件を超える自然のちからが負荷としてかかれば、もろく崩れ去るしかないのだ。

防災とその現実は、とても厳しいものだ。

といってあきらめ切れるものではないのだ。この社会に生きるひとりのヒトとして私はとても悔しいのだ。胸がはち切れそうな気がする。

でも、そんな感情論だけでは、何も進みはしない。

どうする・・・。

どうしたらいいのか・・・。

いつまで考えてもそこにこたえはない。

でも、自然はとても美しいものだ。いつまでも、その美しい海岸を残すとか、自然のままにまかせることでひろい海岸地帯があれば、大きな波も破壊力のある波もひろい砂浜が広がるところでは、何も壊すことはできない。

津波は、そんな時、おれは無力だとか考えるだろうか。津波にそんな想いはないのだ。海底地盤の跳ね上がるエネルギーが伝播しただけなのだ。

そういうやさしい自然を人間社会がやさしく受け入れることはできないのだろうか。津波の起きる地域から消え去ることだろうか。自然は自然のいいところを認めることによって、社会と共存することも可能であろう。

自然に意思はない。だから、やはり人類がそういうやさしく美しい自然をどう社会にとりこんでいくかを考えなくてはならないのではないだろうか。

そう言えば、アフリカのサハラ砂漠が大西洋にぶつかる海岸線で魚をとって生活する部族がいる。かれらが一番大切に想うのは水だという。どうしてもっと便利な都会で生活しないのかと思うのだが、砂漠の中で自然と共生している姿でもある。

砂嵐はいえいえを飲み尽くしても、また季節が変わり、そこで生活を繰り返すというのだ。自然をどう受け入れるのかは、やはり現実にある自然をありのままに受け入れるということのようだ。

それはとても厳しい選択なのだ。

でも、世界にはそういう選択をずっとしている部族が存在しているのだ。そこで、私が感じたのは受け入れる強さというものとその厳しいとよそ者が思う自然と大地を愛しているということに尽きるのではないだろうか。

そして、正反対に砂漠の中の宝物を掘り当てた中東の国々は、巨万の富で砂上に楼閣のような社会インフラを整備してもいる。海岸と砂浜から遠浅の埋立地にとてつもない施設の整ったリゾートをつくって、世界の富豪たちを集めている。

こういう現実をみると、やはりこの日本はどうしたらいいのか。どう自然と向き合ったらいいのかが、漠然とではあるが、何かわかるような気がするのだ。

防災とその現実を、やはり危機管理という視線でしっかりと見つめていくことが大事だ。お金はあの世にはもっていけないのだし、わたしたち生きているひとの知恵もまさにこの世のものでしかないのだ。

英知を集めていくには、なにかいい知恵が勝手にでてくるのを待つことだろうか。それとも知恵を出させるべく叱咤激励であろうか。または、知恵がでてくるように、うまく制御することだろうか・・・。

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