あいつぐ中止決定・・・
スポーツ界はあいつぐ中止の決定だ。
サッカーの週末試合、そして3月中の試合はすべて中止が決まった。
全国に友達の輪があるのだし、東北地方出身の選手にとっては、知人友人家族親戚などの安否が気になる。
そして、なによりも精神的なダメージが大きい気がする。自分で意識していなくとも、いろいろな複合的な作用があることを認めないといけないだろう。
行動することと、そこで静かに見守ること、いろいろある。でも、初期動作においてはそこに二次災害という大きな問題がある。そういう障害をわたしたちは上手に超えて、つぎの復興、復旧につなげていかなければならないのだ。
とくに今回の東北関東大震災は、あらゆる問題を提起しているようだ。地震は自然現象だし、震災は社会現象である。
自然現象は、それは事実であり、この地球の普通の営みなのだ。
そして、社会現象としての震災は、社会の発展段階に応じて変化するものであろう。巨大都市の出現など、近年の社会は大きく自然環境が変化しているのだ。だから、そこに現れる災害もわたしたちの活動にかかわるものである。
ひとつは電力というエネルギー依存であろう。そこに原子力、火力、水力とある。すべてエネルギー源があるので、震災の影響がある。とくに、この中で原発というものが想定を超えた被害をもたらしているのだ。ありえないはずの事故といういい方は正しくはないだろう。でも、そういうことになる。
万全を期す。この言葉の意味は、わたしたちができる範囲、わたしたちの社会が許容できる範囲内で全力を尽くすということに他ならないのだ。
こんなとき、プロがいかに大事かと身に詰まらせられる。みんなひとりひとりそれぞれの専門家なのだが、原子力の事故に関するプロというのはあまりいないし、どうしてもその経験なんていうものはないに等しいのだ。でも、そこでリスク管理という考え方が浸透し、産業界でも事業継続という重要性が叫ばれていることから、これらの問題に対処してきている。
あいつぐ中止決定は、そういう中でのことなのだ。この日本も含めて世界中が変わりつつあるという証拠であると私は想う。
津波に流されたスポーツ施設がいかに多かったか、その復興も重要な次世代へのテーマである・・・。
« もう泣かない・・・ | トップページ | 被災地地方行政の冷静な対応・・・ »
「スポーツ」カテゴリの記事
- 弱者切り捨て・敗退濃厚(2022.11.21)
- 逆転はなぜ生まれるか(2019.02.11)
- J1(2019.02.07)
- 気合とは・・・(2019.02.04)
- 玉鷲関の優勝と貴景勝関の横綱への道のり(2019.01.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント