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後で一人で空をみて泣こう・・・

欽ちゃんが言ってた。

二郎さんは、みなさんとそして欽ちゃんにも「ありがとう・・・」と言ってくれたことがうれしいと・・・。

お笑いなんてばかばかしいと当時思っていたものだ。浅草のストリップ劇場で寸劇でお笑いをやっていたのだから、なにかとても不潔な感じを抱いてしまったようだ。実はそうではなかった。

芸能人を目指す。それもお笑いで・・・だ。俳優ではないのだし、だいたい芸術家とか芸能化というのは、ちょっとおちこぼれという目で見られていたのだ。

農耕社会の日本では、当然のことかもしれない。

定住定職ということが当たり前で生涯雇用という日本的な会社形態が当たり前のときに、芸人はある意味で自由人すぎる立場であったのだ。

戦後世代が社会にでるころにコント55号としてTV娯楽界にどーんと出てきたのだ。それから今まで、後進の社会的進出は極めてすごいことになっている。

芸能界という今の日本でのサクセスエリート社会を築き上げたその始まりだったのではないのか。

坂本二郎さんは芸達者という。萩本欽一さんはその二郎さんに理不尽極まりない要求をつきつけて笑いをつくりだしていたのだという。芸はTVカメラのためにやるのではない。カメラは芸を追いかけることでいいのだ・・・と言っていたらしい。

そんな奔放なところが、瑣末なところでいろいろと問題を起こしたことは疑いのないところであろうか。

ひとしきり、記者たちのインタビューに答えた後、欽ちゃんは「あとで一人で空をみて泣くことにする・・・」といっていたのが印象的だ。

二郎さん、やすらかに眠ってください・・・とこころから言いたい。

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