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もしも震度が10とかだったら・・・

今の時期にこんなことをなぜ言うのか?

それは、原発事故のほかに、この日本では大きなことがあるからだ。それは、新幹線の全国網の完成が近いからだ。

大規模な地震が今回よりも大きなものが来ていたら、はたして新幹線は安全に停止していただろうか。

もしも、震度計の一部が破損して変化をとらえられていなかったら、どうなっただろうか。もしも・・・、想像を超える事態が発生していたら、どうだっただろうか。

そんなことを想うのは、それは例えば飛行機に乗ってしまったら、もう貨物室の荷物と人間も同じだ。ファーストに乗っていてもエコノミィでも同じ機体の中にいるのだ。そこでいろいろな事故に遭わないという保証はないのだ。

そんなとき、どうおのれを説得してきたのか?

それは、乗ったらもうおのれの行動は自分のものではない・・・ということだ。いつも私はこころの中で死んでいたのかもしれないし、自分を死なせていたのである。それしかないのだ。何もできないのだ。

高台に逃げることもできない。それはパイロットというひとと最先端を行く技術の乗り物の信頼性に任せるしかないのだ。だから、パイロットは尊敬される存在であり、機体メーカーはもっとも信頼される存在であるのだ・・・。

そこにしかない。

自分を説得してこの駆体を荷物として預けることの理由、いいわけはそれしかない。

もしも震度が10とかだったら、もっと設計条件を高くしていかないといけないということになる。どこを基準にするかは、限界設計ということへの挑戦でもある。

このロジックをヒト社会は十分に考えていく必要がある。

リスクとクライシスの管理は、これからの最重要な課題となった。おざなりの研究成果では役に立たないものだと明確になった。社会的受容をその免罪符と考えることも意味がなくなった。

もうリスクコミュニケーションとかで、ステークホルダーのこころを柔軟化とかいう問題でもないのだ。そこには厳しい技術者の客観的な目と倫理意識が不可欠になっている。

それは、マイナス196℃の液体に身をつけるようなものかも知れない・・・。研究成果の検証が終わるまで、そんな温度下で耐えることはできないから・・・、いのちをかけていくという意味だ・・・。

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