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思考能力ゼロの状態にあること・・・

感覚がとても鈍いのだった。

疲れ果てているのだった。

それが奉仕活動のあとの感想だった。

疲れ果ててしまったのだった。

でも、それでいいのか。

避難場所でもう2カ月半も生活を強いられているひとたちがいるのだ・・・。

そんなことを想う余裕ぐらいはあるのではないのか。

でも、だめだ。一週間の泥だし作業がショベルがジョレンがヘドロの袋詰めがもうこのからだをくたくたにしてしまっていたのだった。

こころがからだの影響でもう思考回路が崩れているようだ。

自分のものではないようなこころとからだが、今のおれだ。

能力ゼロとはこういうことなんだ・・・。

何もしたくないのだった。

それでも、やっとなんとかそこへ出かけてきたのだった。

ずっと行かなければならない、行かねばならぬ・・・と思っていたのだったからだ。

だから、あまりに精魂詰めてやったのだった。だって、みんな一緒だった・・・。みんな懸命になっていたのだった。もっと楽な気持ちでやればいいのに・・・とも思ったが、そうはできなかった。

現地でありがとう・・・と言われたのだった。

それがうれしくて頑張ったのだった。やりすぎた程度ではなくて、もっとそれ以上に頑張らざるを得なかったのだった。

だって、そこにあるありがとうという言葉へ応えるための言葉がないから、からだを動かして泥だしすることでしか表現できなかったのだった。

思考能力ゼロの状態だ・・・。回路がどっかで断線しているのではないか。

長靴、マスク、ゴーグル、皮手袋、軍手、耐油手袋、雨合羽だ。ゴーグルが曇る。ヘルメットが下がってくる。前が見えない。

ああ・・・、ああ・・・、何も考えられないのだった。ただ、からだを動かすことでしかおれに何ができるかという疑問への答えはないのだ。

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