ごご三時
もうそろそろだ。
ごご三時になれば、もうそろそろだ。
あんたごぜんちゅうも同じことを想っていただろう。
しごと時間がはじまった朝8時から、同じことが頭のなかにはいっているのが見えたからすぐにわかったのだった。
でも、まだごぜんちゅうは、ごごではない。
ごごにならないと、しごとのおわる5時にはいけない。ごご三時ならもうすぐだ。
ぼうっとして1時間半は大丈夫だから・・・。
怒られても、それが過ぎればあと30分だ。
だから、なんともない。家に戻って夕飯たべることでも考えるとすぐに時間はすぎるから、なんともない。
もう何十年もやっているから、もうなれているから・・・、心配しなくていいよ。
ごご三時にいつも想うのは、もし仕事を覚えてでもいたら、こんなにゆったりといつ終わるかなんていうことは想像だにできなかっただろうということだし、なんといい選択をしたのだろうか。
声が小さくささやいている。
あんたもう明日からこなくていいから・・・・。
会社がなくなるから・・・。
やっぱりなぁ・・・、おれにはわかっていたのだ。だって、働かないで仕事もしない社員がいばっている会社なんて、つづかないのだとだれも気付かなかったのだろうか。
おれは、面接で採用されるすうじゅうねんまえにちゃんといったのに、いい仕事ができない社員では企業がつづかない・・・と。
なかなか厳しいコメントだったようだ。インパクトがあったらしくて、即社長が採用を決めたらしいのだ。
そのあと、ずっとなんにもしていなかったのだ・・・。
ごご三時だ。家に帰って風呂入ってさぁ寝るか。
また、コネでこんな会社をみつけりゃいいさ。なかなかできない社員ってめだたないものだから・・・。まぁ、おれは省エネとかエコという時代にあった考え方の社員だと確信してはいるのだが、なにをしている会社かなんて興味もないし、会社へいって昼飯のことを考えて、そして夕方のことを考える・・・ことしか、あたまにはない。
ごご三時のこと・・・。
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