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二人の重要な大臣

一人は復興相の松本龍さんだ。

そして原発相の細野剛志さんだ。

どっちがやりやすいのかというよりも、原発関連ということが復興への障害になっていることをわたしたちは忘れているのではないか。

苦しいときに、その苦しさを国の責任あるひとに訴えることができるという状況がこの日本にはある。ただ、その当事者がそのことを単なる一時しのぎとは思っていないだろうが、日本国政治会社の社員で将来の出世コースの一つのステップだと考えているのであるとしたら、なんともさみしい限りである。

震災からの復興は、ある種夢の実現でもある。現実の災難に耐えて復興しようという気概が大事だ。そこには物的な損失だけではなく、家族、親戚、知人、友人を失うという苦難もある。そこからどうやって耐えろというのだ・・・。そんな憤慨がだれにもあるだろう。

そういう憤懣をほんとうに親身になって理解してやれるのは、国家の責任者たる大臣であろう。だから、すごい緊張が襲ってきているに違いないのだ。責任の重さに押しつぶされそうになっているにちがいないのだ・・・。そんなときについ、軽口を叩いてマスコミの餌食にされることが多い。復興相は被災者の親になる気持ちでないとやってはいけないだろうし、そんな感覚を持たすことができるような大臣であってほしいものだ。

マスコミは気にしないでいい。もう一番重要な責任ある大臣を引き受けたのだから、堂々とやることだ。そこに一つの魂の入った方針があれば、みんな当然ながら、復興という道筋を歩きたいのだ・・・・から・・・。

原発相とは、とてもあやふやな責任ではないだろうか。どっちが大事かというと、原発ではないのか。政府が推進してきたエネルギー産業政策をどうするのか。必要なものは必要だという考え方がある。新幹線だって、あんな早いものは要らないし、飛行機でいいではないかという議論もある。ずっとある・・・。

ただ、そこには技術というものへの考え方がある。いわゆる平和利用とは何かということが重要なポイントだろう。清濁併せのむというのが世の中だということから見ると、当然、原子力というのは、平和と戦争などの双方に技術は向いているのだ。だから、ある限りは利用されてしまう。兵器となる。抑止力も核兵器には核でということになる。

原子力は放射能をだし、生き物のDNAを傷つけてがん化させる。だから、そこで生物の多様性とか生物の持続的な生存に大きな影響を与えるものでもある。

いつか、人類が滅びる・・・というなら、それは人類が自分たちの技術を制御できない結果であり、そこに至る過程はすべてヒューマンエラーというか、本来の精度の範囲内でおこりうることでしかないと考える必要がある。

さて、フクシマの現実に戻ると、細野大臣は「片道切符ではないのか・・・」と住民に詰め寄られたという。心配だ。とてもすぐには戻れないことは明らかだろう。でも、そこで何と言えばいいのか、ひととしてなんと答えられるのか、とても難しい問題だ。

そして大臣としては、当然ながら、国策としてどうするのか・・・という中枢にいるのであるから、そこになっとくいく考えをもっていなければならない。すでにあるものをどう改善したらいいのか、単なる賛成反対の二者択一では話は進まないものだ。

二人の新しい大臣は、この日本においていちばん注目されている存在だ。ただ、本気かどうかは、内閣の寿命がつきているので、このまま継続して責任をもってあたっていけるかどうかは難しい情勢にある。私的には、政治家ってこんなものだ・・・というのだろうか。総理を含めてだれがなっても変わりはしない。そこには、震災とはまったく関係のない、怨念、ねたみ、裏切りが渦巻いているのだから、震災復興とか原発の不具合終息ということを最後までやれる環境でもない・・・。

それは、やはり政治家のレベルを離れたところでしっかりと、処理していかないといけないことのようである・・・。

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