稲わらから知る食物連鎖・・・
牛肉って高いから、そんなには食べれない。
だから、牛たちがどんなものを食べているのかなんて気にもしていなかった。畜産業界はエサの手当てで大変だということはニュースで知っている。輸入にほとんどを頼っているのだろうと推測していたのだが、かなり国産で補っていたということだろうか。
フクシマ。
原発。
放射能。
そして汚染と続くと、そこに稲わらがあって、それが牛たちのエサになっていたのだという。
フクシマ原発の3.11以後に、放射能に汚染された稲わらを与えられた牛たちは、体内被曝し、生産された牛肉に含まれる放射線量は基準値を超えた。
畜産農家は頭を抱えるしかない。そして、稲わらを供給した農家も同様だ。
これは原発事故、放射能漏れ、人体への影響、環境への影響・・・という一連のリスクマネジメントの中に含まれるべき対処の必要な事項のひとつであろう。でも、気付いていても徹底されなかったのだ。
ある方針が決まると、そこにむかうための障害となるものは、すべて消滅させられるような、または、減少させるとか、比較評価で結果を目立たなくさせるというような手法がとられるのだろう。
どの業界でも団体でも、不利益につながる論理は好まれないのだ。大きな世論となる前に摘み取るというプロセスがとても重要なのだという。
そこに連鎖がある。
そういうつながりをなんとかして、ないものにしようということなのだろうか。でも、食べ物は次々と連鎖していくのだ。そして、通過点でのいろいろな影響を与えていくことになるのだ。
要は、何をどうしたらいいのか・・・、その大事なことを忘れては何をしても意味がないのだ。
稲わらのはなしは、なにか日本の昔話ような感じがしてしまうが、原発の怖さ、ひとの知恵の利用のむずかしさを知らせてくれているような気がする。
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