mamofish

あなたはもう死んでいる・・・、そんなせりふが漫画にあったな。

台風12号は、なかなか進まないで、大量の雨を大地に降り注いでいる間に、同じことをいったのではないだろうか。

その大地は崩壊している。深層崩壊だ・・・。

そんな怖い台風がこの週末にかけて四国、中国地方に上陸して、周辺の数百キロに降水による被害をもたらしたのだ。

あまりにもひどい被害だ。

河川の氾濫なんて、信じられない。

あの東日本の津波被害で沿岸地帯が飲み込まれていく様子は、もうひとの力では仕方がない・・・。あきらめざるを得ないものだった。

そして、おなじようなことが河川氾濫という被害でおこった。

防災の想定の範囲内に絶対にあるはずだ・・・と、だれもが疑わないのにだ・・・。

被害がでていた。那智勝浦のJRの鉄橋が無残にも崩壊していた。そんな設計条件できっちりと対処できていたのではないか・・・。信じられないものだ。

熊野川の鉄橋が越流していた。水位ってしっかりと計算されていたのではないか。

なんともやりきれない気がする。

すべて、期待を裏切られてしまった。

もっと自然災害に対して、真摯に向き合う必要がある。でも、ひとつひとつ柔軟に対処していかなくてはいけないのだ。どんなことでもおこりうるのだ。

どっかに集中してしまう・・・。これは防ぎようがない・・・。

そうだろうか。

どっかにいい知恵がないか。どうしたらいい・・・。俺たちはこの難局にどう対処していけるのか・・・。

やはり、知恵をつけて工夫して工夫していくしかない・・・。

深層崩壊だって、その地層の含水率の限度とかがあるのだ・・・。

優秀な地質学者だっているし、そこにそういう知恵をもっていくことだ。素人だって、災害を防ぐにはその原因をつかむことが大切だということが分かるし、防災で住民を護ることは住民としてプロそのものなのだ。なんの素人だとか本人の口からいうのは、それは日本人特有の謙遜ではないか。

国内なら許される謙遜が、独り歩きで傲慢な態度でないと生きられない世の中にグローバル化が決めているのは許されないはずだ・・・。

それでは、日本人の深層心理が崩壊してしまう。すこしは、そういう余裕を残しておこうではないか。