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丸鉢の金魚の気持ち

丸い金魚鉢の中からみると、外は歪んで見える。

当然のことだ。

だから、丸いのは禁止するっていう話だ。

でも、日本の政治家の天下国家を論じるというご仁は、自ら歪んだ形で裁判官の前で丸いガラスのこころの中から答えているようだ。

歪んでいる。四億円はなんでもない。部下を信頼している。おかしい・・・。

指導するべき立場の政治の大親分が、指南するのはそんなことだろうか。

庶民の苦しみを想い、民のしもべとなって命を燃やすのが祀りごとを預かる立場の人間の心情ではないのか。

でも、みずから丸い金魚鉢に入って世の中を見ている。天下国家というよりも、この日本の被災地としての現状をどうするのか、景気の悪い経済をどう立て直すのか。与野党が政治家がすべて力を合わせてもなお片付くことのない課題を背負っているのだ。

天下国家はだれのためのものか。それを論じるのは歪んだ保護建屋のなかからなのだろうか。

疑問が一杯の裁判のようだ。

やくざの顔の傷は勲章だとも言われるが、政治家の有罪判決はおなじようなものだろうか。それともやはり、無罪という勲章をつけて威張りたいということか。

周りはみんな、どっちでも及び腰だ。子分だとか仲間だとか、いじわるされるとか、刺客をおくられるとか・・・。とてもとても怖いこわーい話ではないか。

丸鉢の金魚の気持ちがわかる気がする。

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