逃れられない構図
だれもが賛同するし、反対しないこと。
残虐な過去の奴隷制度のことだ。
歴史学者は、1500年代から1800年代の300年にわたる1250万人のアフリカ黒人の捕虜強制移住だとみているようだ。
まるで地球上の命の配分を平準化させようという動きの一つとみているのだ。
今まで人道的なことの悪としか見れなかったことを、学者は今の世界から、アフリカ文化の移動ととらえている。
たしかに悲惨な3カ月以上にもわたる奴隷輸送船での生活で航路によってちがうが、10%から30%が病死したという。乗組員もなれない仕事で命を落とすことも多かったようだ。
この背景でよく300年も続いたという理由に挙げられるのは、いつの世も同じく経済的なものである。投資のため、貨幣経済と物流のため、交易のための商品として奴隷としてアフリカの黒人を売買したのだ。
そして、労働力の確保、そこには砂糖産業があり、綿花、宝石類、金銀鉱山での仕事のために、つまりそういう大型産業の事業に必要な労力をより利益をあげるために無償の労力を・・・と期待したのだ。
なんとも、この現世で起きている問題と同じではないのか。
経済重視、政治も経済のため、経済的な発展のためには資源がいる。だから、侵略して略奪する・・・という構図だ。
原発の電力、化学産業の廃液などの公害、各国間の経済連携、その形は異なれどもみんな、経済性最優先という思想ではないか。
だめだけれども、生活を依存しているというのは、どこでも聞かれることではないか。原発に依存する地域経済と、その電力におんぶする国家経済しかり、化学製品の製造メーカーで働く労働者は、その廃液で家族やペットが水俣病になっても、そこで生活を維持している貴重な企業だと言わざるを得ないことしかり・・・。
いろいろなことが、かかわっている。
そして、同じ経済的な発展のためには不可欠という理由で、却下される。
しかし、50年、100年後にはなぜそんな残虐なことが許されたのか、子孫たちは理解に苦しむとコメントする。
日本は敗戦国だと中国はいう。しかし、戦後生まれの日本国民は歴史の中でしかしらない。そんな虐げるような行動を前世代がしたのか、よく理解できない。それでののしられているのだ。たしかにそれはどうなのか。軍隊とは、命がなくなっても何もいえない存在である。いわゆる絶対的な存在であり、命令には服従することだけ・・・。
富国強兵と言う至上命令があったのだ。そこに真に従わなければいけない理由があったのだろうか。時代を変えてみたら、なんとでもいえると反論される。
だが、時空間でいきていることを想えば、どこにいても、悪いモノは悪い、よくないことはよくないと言えるはずだ。
それができないのは、なぜだろうか。
逃れられない構図というものが、ひとのDNAに刻まれているのではないか。
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