血管と血液・・・
ひとの身体で重要なものは、インフラとしての血管と、その中を循環する活動の源としての血液である。
血管が詰まると、いろいろな病状を引き起こすことになる。いくら血液が大丈夫でも、血管が閉塞すると栄養が回らずに壊死する。細菌が混入して、インフラは役立たずになる。
地球も同じではないのか。
生物の多様性が失われると、そこにインフラの基礎としてのデザインされた生態系が壊れるのだ。
ひとつの生き物が勢力を拡大していくと、生態系はもちろん壊れていくし、再生は不可能になる。後戻りのできない地球になる。
そんなとき、もとに戻すには、その根源となっているものを破壊することになる。または力を弱めることになる。
まるで、今の地球の生態系を壊しているのは、人類そのものではないのか。
世界の大国が数十億という人口を支えるために、地球上のすべての資源を一人占めしようとしているのは、その寡占による自然の衰退が、一人占めするものを滅ぼすことと同じなのだと歴史は教えている。
栄枯盛衰という。
いくら大規模でも小規模でも、ちっちゃなミクロやナノの世界で、このことは正しい。栄えるものは賢く、世の中を導いていく必要がある。
人間は、この地球社会にとっては、リセットの対象になる生物なのだ。かつての恐竜は、いくら栄えただろうか。でも、そこには自然の理屈があった。弱肉強食という生き物の世界での常識は、くしくもこのすべのいのちの母である地球の活動そのものによって、消失するのだ。
地球の血液とは、なんだろうか。マグマかな?
インフラとはなんだろうか。太陽系ということだろうか。そこに変化があれば、ひとつの惑星の上のいのちは、それこそ光年のともしびのようなものではないか。
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