mamofish

台湾高鉄はJRの技術だ。

新幹線の歴史はかなり古いのだが、いまだに新幹線だ。

それだけインパクトがあったのだ。

世銀の融資で建設して、その返済をつい最近まで行っていたことを知る人はすくなくなってしまっただろう。

世界で安全で安心のできる高速鉄道が求められている。

たしかに空もある。しかし、大地を走ることがもっとその醍醐味を感じる。

他者にはいわぬが、空の場合、飛び立ったらなにもできない。着陸して「ああ、生きて戻れた・・・」と思うのだ。

リスクはどこにでもある。

ISS（国際宇宙ステーション）滞在のリスクって、新幹線や航空機の場合と比べると、どのぐらいなのだろうか。

その実験的なそして科学上の成果を抜きにして、安易に比較なんてできないものだ・・・と思う。

大震災とか大きな事故災害は、社会に影響を与える。個々の心理にも、そして集団としての組織にも大きな影響を与えるものだ。

どういう仕組みで、そしてどんなシステムで社会は巨大プロジェクトの技術を評価していくべきなのだろうか。

その考え方は、古代の哲学者が論じたように、現代の社会でも、今まさに重要になってきているのではないだろうか。

個人の知恵がどう集団とか社会心理に反映できるのか・・・。

カリスマに乗っかっていくだけの情念にすがっていくのは、運がよければ大丈夫・・・という安易な考え方でしかない。そう気付いても、今の時代に哲学者は存在しないのではないか・・・という不安がわいてくるのだ。

目先の政局に没することで、もっと大きな不安を振り払うも・・・、それはそこまででしかない。つぎの一歩が踏み出せないのだ。

AKBか民主党政権か、どっちが社会を導いているのだろうか。

自民党は復権できるのか、そしてその価値があるのか。

国民は面倒な問題を真剣に考えようとはしない。どうせ無駄だ・・・と百回も千回も叫び声をあげてきたはずだ。

地道なモノづくりが、この国の将来を支える唯一の手立てだと、だれも信じようとはしない。バブルに如何に乗るか、無から有を生むというトリックをどう見せるかで、コクミン大衆、観客をごまかす劇場化へと結び付けるかに苦心しているのだ・・・。

新幹線をもう一度、想いだそう。もう古くなった鉄道のことを、まだ新幹線とよんでいる日本とはなんだ・・・ろうか？