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国際倫理という分野へ注目しよう・・・

みんなが不安がっている。

民族の責任や、これからのグローバル化に当たっての個々の責任が大きく問われている。

一時の感情に流されて、国家意識の高揚を語っても、それはそこまでの話だ。その先にあるのは、敵という存在であり、敵は倒すとか罵倒するとか、時には侮蔑する軽蔑するという行動になるし、さらにその先に来るのは、衝突である。戦になる。殺し合いが始まるのをよしとしなくとも、そういうアプローチを選択してきたのでは、いいわけはできなくなる。だから、そこへ引きずり込まれてしまう。まるでブラックホールのおちるようなことであろうか。

すでに決まっていることかもしれない。

だが、ひとつ、ここに国際倫理という学問分野が最近数十年間に浸透しはじめていると聞く。

友人・知人・隣人や家族など仲間(同胞)への義務というものを、わたしたちは大切にするようにと教えられてきた。だから、それはいつも大事なことだと認識している。

だが、最近はこれだけではことが済まなくなってきている。仲間のことを大切に想うなら、その敵となるものたち、見知らぬ世界のものや人類そのものが敵になるってことである。

そこに対立が明確化されて、択一の問答無用の状況がつくりだされる。もうそこに倫理とか常識とかいうものは存在しないはずだ。だから、いくさが起きる。殺し合いがはじまる。すべてを正当化する。仲間を守る義務・・・というもので片づけようとする。だが、相手も同じだ。

どうする。

どっちが正義なのか。迷い悩むことになる。

答えは出てこない。その時の立場でころころと変えるわけにはいかない。もう、そこでは何もできない。

そういう状況を第三者の立場でみると、失礼だが滑稽でしかない。だが、当事者にとっては生きるか死ぬかという問題なのだ。

どうすべきか?

いま人は、ここで何をどうすべきなのか・・・・ということへの答えを探すために、この国際倫理という分野が重要な役割を果たすのだ。

注目して、答えをさがそう。グローバライゼーションの未来へむけて船出しよう。

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