フィリピンの安全保障?
フィリピンの安全は、米国との条約が継続されているのだ。
基地がなくなり、米軍が常駐体制を解いたあとは、関係がなくなったと・・・想っていた。
それはマルコス政権崩壊の直接の原因だから、フィリピン国民の選択だと、また強い独立志向への意思表示だと想っていた。
だが、外交というのは複雑怪奇だ。
中国との関係を重要だという姿勢の米国が、アジアでの位置をどう誇示していくのか、いずれにしても実効が伴わなければただのかかしにしか、中国からは見えないだろう。
それに比べると、日本の立場はとても微妙だ。
果たしてこれが独立国家といえるのかどうかという疑問もある。
さらに、台湾の問題はどうなのだろうか。
中国の一部だという定義は、現実ではない。表向きのことだが、枠組みがそうなら、その中での淘汰もありうる。
一党独裁政権の将来と民主国家の将来ではどちらが、有利か。国民の判断だろう。
北朝鮮の立場はどうか。韓国との統一をみるならば、一族独裁の未来というものが、朝鮮半島を支配するなんていうことはありえない。だが、韓国が統一へのちからをもっているかどうか・・・、ここが問題のようである。
不安定の中身は、わが身にふりかからなければ、国際的にはどこかにあるのが、望ましいと言う・・・不穏な考えもまだある。
そんな態度でもし日本がずっといるならば、それは渦中に巻き込まれるだけだろう。
真の独立民主国家となるには、どんな一歩がいるのか。考える必要がある。
フィリピンの安全保障は東南アジア全体の問題でもある。
その中国の脅威は、地域住民にとって空恐ろしいものであることにちがいはない。
日本がかつて元寇に襲撃されたとき、どんな想いだったのか・・・、考えてみればわかることだろう。
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